一橋講堂
日本大学医学部

組織細胞化学技法の基礎から最先端まで:形を観て、機能を識る

ご挨拶

第44回組織細胞化学講習会実行委員長 増田 しのぶ

第44回組織細胞化学講習会のテーマを「組織細胞化学の基礎と応用:分子を観る、細胞を知る、機能を探る」としました。現在、研究技術の目覚ましい進歩により、1細胞単位で網羅的な遺伝子発現・変異解析が可能となっています。遺伝子、蛋白、代謝に関わる、いわゆるオミックス解析により膨大な分子情報を総合的に解析し、有益な情報を得ることができる環境にあります。 これらの分子情報は、細胞内あるいは細胞間の位置情報と統合することによって、より確実で、新規性に富む機能解析が可能となるのです。言い換えると、細胞内あるいは細胞間の位置情報なしには、細胞、器官、個体における真の生物学的意義を解明することは難しいといえるでしょう。

組織細胞化学は、静的な形態学的手法とみなされる場面も多いですが、生体内の動的変化を可視化する手法も数多く開発されています。膨大な分子情報に生物としての実態を与える手法としての重要性は、今後も益々増大するでしょう。本講習会のプログラムは、例年、組織細胞化学の基本的知識、実践的コツおよび応用可能性についての2日間の講義、ならびにより具体的な手技を学べる実習(ウェットラボ)から構成されています。今年の講習会は、医学・獣医系のみならず、生物系、工学系の方にも基礎から学べるよう配慮した構成内容となっています。本講習会が、参加者の皆様の生物研究の土台となる組織細胞化学を学ぶ場となることを期待いたします。

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