東海大学伊勢原キャンパス

技術講習会(Wet Lab)

2021年8月20日 金曜日

コース 定員 タイトル/技術指導機関
A 8 初心者のための免疫染色入門―酵素抗体法の基本的手技とTips―
B 14 免疫組織化学染色の基礎と原理
C 15 蛍光抗体法による二重染色
D 15 Free floating法による脳切片を用いた免疫組織化学の基礎
E 15~20 RNA scopeを用いた超高感度RNA in situ hybridization
F 12 病理組織検体中のDNAを対象とした蛍光in situ ハイブリダイゼーション法の基礎と応用
G 10 in situハイブリダイゼーション法の実際
H 10 全自動電気泳動装置による拡散サンプルの品質確認
I 12 リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析実習
J 18 レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調製のコツとアプリケーションの紹介
K 15 光学顕微鏡の基礎と使い方
L 12 FISH法における染色装置およびイメージング製品による画像取得、自動カウント
M 20 三次元画像解析の基礎
N 10 ウエスタンブロッティングの最先端技術紹介
O 6 i-GONAD法:自分で作るゲノム編集マウス

Aコース <定員8名>

初心者のための免疫染色入門―酵素抗体法の基本的手技とTips―

今日、免疫染色は組織化学的な検索を行う上で特殊な技法ではなくなってきました。広く普及したが故にWeb等でも様々な情報が溢れ、それが逆に「これから始めよう」という人にはしばしば混乱を与えているようです。
そこで今回は初心者を対象として免疫染色を実際に体験してもらいながら、基本的な手技と知識を解説し、混乱を解決していきます。
実習としては、パラフィン切片を用いた用手法で、2種類の発色法の比較などを行いつつ、座学では原理、各染色ステップの注意点、実際に染色プロトコールを組み立てる際の考え方や抗体の長期保存法など、
実践に役立つ様々なTipsを含めながら進めていく予定です。日々の実践の中から生まれた疑問点についても質疑応答で解決していきたいと思います。
担当:東海大学生命科学統合支援センター

Bコース <定員14名>

免疫組織化学染色の基礎と原理

本コースでは、免役組織化学染色の基本的な実技を行います。今回は事前に染色する切片を「パラフィン切片保存シート」に貼付け、当日は保存シートから試料を剥離しスライドグラスに取りこれを染色します。
賦活化にはマイクロウェーブ装置を利用し、マイクロウェーブ装置を利用した迅速免役染色の実演も並行して行います。同時に集合ブロックを作るアレイの試料作製も行います。
担当:株式会社東屋医科器械

Cコース <定員15名>

蛍光抗体法による二重染色

動物の組織切片を用いた、蛍光抗体法間接法による二重染色をおこないます。
時間の都合から、あらかじめ準備したパラフィン切片と凍結切片を用いて、抗原賦活化から実際におこないます。
一次抗体は、異なる動物で作成した2種類の抗体(ウサギ抗体とモルモット抗体を予定)を用い、適切な組み合わせの蛍光標識二次抗体を用いて、それぞれ標識します。
封入後に蛍光顕微鏡で観察をして終了となります。実際におこなう手技自体は複雑ではありませんが、抗体反応の時間等を使って、細かな工夫点を説明したり、受講者の皆様からの質問等にお答えしたりしたいと思います。
担当:群馬大学大学院医学系研究科 生体構造学

Dコース <定員15名>

Free floating法による脳切片を用いた免疫組織化学の基礎

固定したラット脳を20〜30%スクロース液に浸漬し、凍結による破損から保護した後に急速凍結し、クリオスタットで作成した切片を用い、免疫組織化学を液体中で行う、切片浮遊 (Free Floating) 法についての実際を行う。
講習の時間内で、待ち時間等を利用して、動物の取り扱い (特に灌流固定の実際) や免疫組織化学における実際上のコツやトラブルシューティングなどについても、個々の例に対応して一緒に議論する予定である。
担当:日本医科大学 大学院医学研究科 解剖学・神経生物学分野

Eコース <定員15~20名>

RNA scopeを用いた超高感度RNA in situ hybridization

RNAscopeはFFPE組織、凍結組織、培養細胞等のサンプル中のRNAを、独自のRNA in situハイブリダイゼーション(ISH)法により検出する新しい技術です。
特許を取得した特徴的なプローブを用いることで、非常に高い特異性と感度を実現しました。
プローブと各試薬をキットとしてお届けするので、従来法の様な面倒で有害な試薬調整は不要です。プローブのターゲットとして、ヒト、マウスや各種モデル生物は勿論、微生物やウイルスの検出にも広く利用されています。
赤、茶、2色(赤・緑)の発色キットと最高12色までの蛍光キットをご用意しており、免疫染色との組合せも可能です。当日は茶の発色キットを用いて、コントロールスライドをコントロールプローブで染色します。
担当:ACD, a biotechne brand

Fコース <定員12名>

病理組織検体中のDNAを対象とした蛍光in situ ハイブリダイゼーション法の基礎と応用

FISH 法(蛍光インサイチューハイブリダイゼーション法)はゲノムマッピングの技術であり、染色体異常症候群や腫瘍の染色体異常を検査する為に導入され、広く使用されています。
またFISH検査は、間期核においても特定の遺伝子座を明瞭に検出できることが特徴で、病型特異的染色体異常が知られている白血病やリンパ腫、固形腫瘍において遺伝子異常を検出し、これを指標にした診断と治療が行われています。
今回はISH法の基本原理から、ヒトのDNAを対象としたFISHの実際の手順に沿った操作方法および検出方法を紹介します。(実演する処理は時間の制約上、短縮した模擬的なものなります。)
担当:株式会社 常光

Gコース <定員10名>

in situハイブリダイゼーション法の実際

in situハイブリダイゼーション(ISH)法は、組織切片上で特定の遺伝子発現状態とその局在について可視化する方法論です。
本コースでは、講習会で解説するISH法に基づいて実習を行います。具体的にはマウスのパラフィン包埋切片を用いて、細胞内に豊富に存在する28S rRNAに相補的な合成オリゴDNAプローブを利用してISH法の基本的な技術を習得していただきます。
この28S rRNA検出系は、組織切片上での雑種形成(ハイブリダイゼーション)可能なRNA保存度の評価・検討のみならず、ISH法を行う上で必須のタンパク質分解酵素処理等の諸条件の至適化や毎回の実験の陽性対照として、結果の再現性と信頼性を担保できる非常に有用な実験系です。長年にわたる私どもの経験を踏まえ、ISH法の実験の「こつ」や様々な問題点の解決法について具体的に解説し、初めてISH法を試みようとする研究者の皆様のみならず、経験者の方々にも役に立つ技術講習会を実施したいと考えています。
担当:宮崎大学(長崎大学)医学部解剖学講座組織細胞化学分野

Hコース <定員10名>

全自動電気泳動装置による拡散サンプルの品質確認

近年、次世代シークエンス(NGS)解析をはじめとする遺伝学的研究の需要の増加に伴い、結果の信頼性を担保するための情報となる、もとのサンプルの品質確認の重要性が高まっております。
また、NGS解析ではライブラリ調製のプロセスの中で、サイズ分布や濃度を確認することも必要です。核酸の分解度やNGSライブラリのサイズ・濃度は、実験の結果に影響する重要な指標で、電気泳動によって測定することが可能です。
本コースでは、弊社の全自動電気泳動装置TapeStationを用いたゲノムDNA・調製澄みNGSライブラリの電気泳動の実習を通じて、その方法と、論文等でも使用されている、TapeStationで算出される分解度合いの客観的な指標(DIN)などをご紹介致します。
担当:アジレント・テクノロジー株式会社

Iコース <定員12名>

リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析実習

リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析は新型コロナウイルス検出やがん遺伝子解析など多くの分野で活用されていますが、サンプル調製や核酸抽出、逆転写によるcDNA合成、内在性コントロール選択を含めて様々なステップで多くの注意点があり、
適切に対処しないと有効な結果が得られないのみならず、間違った解釈となるリスクがあります。
今回はリアルタイムPCRの実習と合わせてこれらポイントを基礎から説明し、良好なデータを安定して得る方法を習得します。
また、新型コロナウイルス検出やFFPEサンプル等からの取扱い方法などの最近の話題を含めて講義で説明し、幅広い遺伝子解析の流れを理解することを目指します。
担当:サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズ ジャパン株式会社

Jコース <定員18名>

レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調製のコツとアプリケーションの紹介

飛躍的な進歩を遂げる分析技術により、遺伝子発現プロファイリング、メタボローム解析などの大量分析が迅速に可能となった現在、その対象となる生体組織からのサンプリングにも質、量、速度が求められています。
一方、近年のレーザーマイクロダイセクションでは、組織切片から細胞群の高速回収はもちろん、硬組織や植物を含む様々な組織の回収が可能となり、多量のサンプリングを必要とするアプリケーションにも最大限に性能を発揮します。
目的に応じた組織切片作成方法と、そこからの核酸、タンパク質をはじめとする対象物抽出には、組織の種類や目的ごとに異なったコツが必要になり、現在もなお簡単な手技とはいえません。
今回の講習では、回収後の実験系を視野に入れてレーザーマイクロダイセクションに適した凍結切片作成、固定、染色方法におけるコツを紹介し、レーザーマイクロダイセクション装置によるサンプル回収まで一連の流れをご覧いただけます。
担当:ライカ マイクロシステムズ株式会社

Kコース <定員15名>

光学顕微鏡の基礎と使い方

光学顕微鏡の性能は日々進化していますが、基礎と原理は不変のものであり、基礎と原理を正しく習得して頂くことにより、日々の顕微鏡を用いた検査、診断をより正確なものにして頂けると確信しております。
又、今回のWet Labコースでは、明視野観察法、蛍光観察法をメインに、位相差、微分干渉法、顕微鏡専用デジタルカメラを用いた画像取得方法等もご紹介させて頂きますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
担当:株式会社ニコンソリューションズ

Lコース <定員12名>

FISH法における染色装置およびイメージング製品による画像取得、自動カウント

FISH法における「染色」と「イメージング」の2つのテーマについて、前後半に分けてご説明いたします。前半は、FISH標本作成装置を用いた染色方法におけるコツとアプリケーションの紹介。後半は、遺伝子解析システムを用いた画像取得および自動カウントについてご覧いただけます。また、リサーチ向け自動免疫染色装置の最新機能であるMultiplexについてもご紹介いたします。
担当:ライカマイクロシステムズ株式会社

Mコース <定員20名>

三次元画像解析の基礎

本コースでは、解析ソフトAmiraを使用した画像データの2D/3Dの可視化方法ならびに画像処理と定量評価のワークフローの構築について、実際の連続切片画像をもとに解説します。
セグメンテーション手法の基礎では、インタラクティブなセグメンテーション(領域抽出)ツールの使い方について、解析の基礎では、セグメンテーションされた領域に対してどのような解析指標が計算可能かについて説明する予定です。
お手持ちのデータの解析に関するご相談の時間も設けています。
担当:日本エフイー・アイ株式会社

Nコース <定員10名>

ウエスタンブロッティングの最先端技術紹介

弊社プロテインシンプルのシンプルウェスタン(キャピラリー全自動ウェスタンブロット)を、サンプル調整から3時間の測定、その後のデータ解析までを体験頂きます。
担当:プロテインシンプルジャパン株式会社

Oコース <定員6名>

i-GONAD法:自分で作るゲノム編集マウス

新規ゲノム編集動物作製法であるi-GONAD(improved genome editing via oviductal nucleic acids delivery)法では、従来法で必須であった、1)採卵、2)体外での胚操作、3)偽妊娠動物への移植、と言う高度な技術を要するステップに代わり、妊娠メス卵管へのCRISPR試薬の注入と、卵管全体へのin vivoエレクトロポレーションを行うことでゲノム編集動物が作製される。
偽妊娠動物の準備も必要がなく手順が容易であることから、研究者や学生が自分自身でゲノム編集動物を作製することも可能である。本講習会では、マウスを用いたi-GONAD法の実験手技について実際に目で見て理解を深めるとともに、i-GONAD法に特有のステップである「卵管への溶液の注入」と「in vivoエレクトロポレーション」を自分自身で試すことで本技術の習得を目指す。
担当:東海大学基礎医学系分子生命科学

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