京都府立医科大学

技術講習会(Wet Lab)

   

技術講習会(Wet Lab 対面式)につきましては中止となりましたが、一部の企業にWeb配信形式で技法の解説を行っていだだきます(計8社予定)。

Aコース   初心者のための免疫染色の基礎と酵素抗体法の実習

        定員12名  担当:サクラファインテックジャパン株式会社

【内容】免疫染色は、抗原抗体反応という特異性の高い反応を利用して、組織・細胞内に存在する特定の抗原(主としてタンパク質)を可視化する方法です。免疫染色は大きく分けると蛍光抗体法と酵素抗体法があり、医学・生物学領域等の研究検査では必須の技法となっています。今回は、初心者を対象とし、先ず座学にて、免疫染色の基本(原理や染色のポイントなど)を説明し、応用例なども提示します。その後、分かりやすく、パラフィン切片を用いた用手法による酵素抗体法の染色実習を行います。このWet Labを通して、各ステップの意味を理解して頂き、日頃の問題点等の質疑応答もおこないます。

 

Bコース  蛍光抗体法による二重染色

         定員15名 担当:群馬大学大学院医学系研究科 生体構造学

【内容】動物の組織切片を用いた、蛍光抗体法間接法による二重染色をおこないます。時間の都合から、あらかじめ準備したパラフィン切片と凍結切片を用いて、抗原賦活化から実際におこないます。一次抗体は、異なる動物で作成した2種類の抗体(ウサギ抗体とモルモット抗体を予定)を用い、適切な組み合わせの蛍光標識二次抗体を用いて、それぞれ標識します。封入後に蛍光顕微鏡で観察をして終了となります。実際におこなう手技自体は複雑ではありませんが、抗体反応の時間等を使って、細かな工夫点を説明したり、受講者の皆様からの質問等にお答えしたりしたいと思います。

 

Cコース  Free Floating法による脳切片を用いた免疫組織化学

         定員15名 担当:日本医科大学 大学院医学研究科 解剖学・神経生物学分野

【内容】固定したラット脳を20〜30%スクロース液に浸漬し、凍結による破損から保護した後に急速凍結し、クリオスタットで作成した切片を用い、免疫組織化学を液体中で行う、切片浮遊 (Free Floating) 法についての実際を行う。講習の時間内で、待ち時間等を利用して、動物の取り扱い (特に灌流固定の実際) や免疫組織化学における実際上のコツやトラブルシューティングなどについても、個々の例に対応して一緒に議論する予定である。

 

Dコース  病理組織検体を使用した

       蛍光in situ ハイブリダイゼーション法の基礎と応用

       定員12名  担当:株式会社 常光

【内容】FISH 法(蛍光インサイチューハイブリダイゼーション法)はゲノムマッピングの技術であり、染色体異常症候群や腫瘍の染色体異常を検査する為に導入され、広く使用されています。またFISH検査は、間期核においても特定の遺伝子座を明瞭に検出できることが特徴で、病型特異的染色体異常が知られている白血病やリンパ腫、固形腫瘍において遺伝子異常を検出し、これを指標にした診断と治療が行われています。今回はISH法の基本原理から、ヒトのDNAを対象としたFISHの実際の手順に沿った操作方法および検出方法を紹介します。(実演する処理は時間の制約上、短縮した模擬的なものなります。)

 

Eコース   RNA scopeを用いた超高感度RNA in situ hybridization

       定員20名 担当:ACD, a biotechne brand 

               (プロテインシンプルジャパン株式会社)

【内容】RNAscopeはFFPE組織、凍結組織、培養細胞等のサンプル中のRNAを、独自のRNA in situハイブリダイゼーション(ISH)法により検出する新しい技術です。特許を取得した特徴的なプローブを用いることで、非常に高い特異性と感度を実現しました。プローブと各試薬をキットとしてお届けするので、従来法の様な面倒で有害な試薬調整は不要です。プローブのターゲットとして、ヒト、マウスや各種モデル生物は勿論、微生物やウイルスの検出にも広く利用されています。赤、茶、2色(赤・緑)の発色キットと最高12色までの蛍光キットをご用意しており、免疫染色との組合せも可能です。当日は茶の発色キットを用いて、コントロールスライドをコントロールプローブで染色します。

 

Fコース   In situハイブリダイゼーション法の実践

       定員12名  担当:宮崎大学 解剖学講座組織細胞化学分野

                 長崎大学大学院医歯薬総合研究科 組織細胞生物学分野

【内容】In situハイブリダイゼーション(ISH)法は、組織切片上で特定の遺伝子発現状態とその局在について可視化する方法論です。本コースでは、講習会で解説するISH法に基づいて実習を行います。具体的にはマウスのパラフィン包埋切片を用いて、細胞内に豊富に存在する28S rRNAに相補的な合成オリゴDNAプローブを利用してISH法の基本的な技術を習得していただきます。この28S rRNA検出系は、組織切片上での雑種形成(ハイブリダイゼーション)可能なRNA保存度の評価・検討のみならず、ISH法を行う上で必須のタンパク質分解酵素処理等の諸条件の至適化や毎回の実験の陽性対照として、結果の再現性と信頼性を担保できる非常に有用な実験系です。長年にわたる私どもの経験を踏まえ、ISH法の実験の「こつ」や様々な問題点の解決法について具体的に解説し、初めてISH法を試みようとする研究者の皆様のみならず、経験者の方々にも役に立つ技術講習会を実施したいと考えています。

 

Gコース  FFPE切片からの遺伝子変異解析法

         定員16名  担当:アークレイマーケティング株式会社

容】近年、臨床検査分野における遺伝子解析が幅広く実施されるようになってきています。遺伝子解析を実施するにあたり、検体の前処理(DNA抽出)が必要となりますが、検体の取り扱いや手技が解析結果に大きく影響を及ぼします。本コースでは、FFPE切片からのDNA抽出の実習を通して、基本的手技や作業の注意点を解説し、弊社の遺伝子解析装置i-densy(アイデンシー)を用いた遺伝子解析を行います。実験の待ち時間を利用して、検体の取扱いから遺伝子の基礎や測定原理の詳細についてご説明いたしますので、現在遺伝子解析をされている方のみならず、遺伝子解析の経験のない方へも有益な内容をご提供いたします。

 

Hコース  全自動電気泳動装置による核酸サンプルの品質確認

       定員10名  担当:アジレント・テクノロジー株式会社

【内容】近年、次世代シークエンス(NGS)解析をはじめとする遺伝学的研究の需要の増加に伴い、結果の信頼性を担保するための情報となる、もとのサンプルの品質確認の重要性が高まっております。また、NGS解析ではライブラリ調製のプロセスの中で、サイズ分布や濃度を確認することも必要です。核酸の分解度やNGSライブラリのサイズ・濃度は、実験の結果に影響する重要な指標で、電気泳動によって測定することが可能です。本コースでは、弊社の全自動電気泳動装置TapeStationを用いたゲノムDNA・調製澄みNGSライブラリの電気泳動の実習を通じて、その方法と、論文等でも使用されている、TapeStationで算出される分解度合いの客観的な指標(DIN)などをご紹介致します。

 

Iコース  リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析実習

         定員12名  担当:サーモフィッシャーサイエンティフィック 

                ライフテクノロジーズジャパン株式会社

【内容】リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析は多くの分野で活用されていますが、サンプル調製や核酸抽出、逆転写によるcDNA合成、内在性コントロール選択を含めて様々なステップで多くの注意点があり、適切に対処しないと有効な結果が得られないのみならず、間違った解釈となるリスクがあります。今回はリアルタイムPCRの実習と合わせてこれらポイントを説明し、良好なデータを安定して得る方法を習得します。また、凍結切片やFFPEサンプル等からの取扱い方法から各種最新の話題を講義で説明し、幅広い遺伝子発現解析の流れを理解することを目指します。

 

Jコース  レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調製の

                コツとアプリケーションの紹介

       定員18名  担当:ライカマイクロシステムズ株式会社

【内容】飛躍的な進歩を遂げる分析技術により、遺伝子発現プロファイリング、メタボローム解析などの大量分析が迅速に可能となった現在、その対象となる生体組織からのサンプリングにも質、量、速度が求められています。一方、近年のレーザーマイクロダイセクションでは、組織切片から細胞群の高速回収はもちろん、硬組織や植物を含む様々な組織の回収が可能となり、多量のサンプリングを必要とするアプリケーションにも最大限に性能を発揮します。目的に応じた組織切片作成方法と、そこからの核酸、タンパク質をはじめとする対象物抽出には、組織の種類や目的ごとに異なったコツが必要になり、現在もなお簡単な手技とはいえません。今回の講習では、回収後の実験系を視野に入れてレーザーマイクロダイセクションに適した凍結切片作成、固定、染色方法におけるコツを紹介し、レーザーマイクロダイセクション装置によるサンプル回収まで一連の流れをご覧いただけます。

 

Kコース  光学顕微鏡の基礎と正しい使い方

       定員15名 担当:ニコンインステック株式会社

【内容】光学顕微鏡の性能は日々進化していますが、基礎と原理は不変のものであり、基礎と原理を正しく習得して頂くことにより、日々の顕微鏡を用いた検査、診断をより正確なものにして頂けると確信しております。又、今回のWet Labコースでは、明視野観察方法、蛍光観察方法をメインに、顕微鏡専用デジタルカメラを用いた画像取得方法等もご紹介させて頂きますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

 

Lコース  顕微鏡の基本操作からFISH法、各種免疫染色における

      画像取得と画像解析

                          定員 8名 担当:三谷商事株式会社

【内容】顕微鏡やカメラを用い、顕微鏡の基本操作や画像取得、画像解析などをご説明いたします顕微鏡、カメラはオリンパス製、画像解析ソフトは三谷商事製となります。

 

Mコース  AIによる三次元画像解析

       定員20名  担当:日本エフイー・アイ株式会社

【内容】本コースでは解析ソフトAmiraを使用した画像データの2D/3Dの可視化方法ならびに画像処理と定量評価のワークフローの構築について解説します。セグメンテーション手法の基礎では、インタラクティブなセグメンテーション(領域抽出)ツールの使い方について、セグメンテーションの応用では、AI機能を使用したセグメンテーションの自動化技術について説明する予定です。お手持ちのデータの解析に関するご相談の時間も設けています。

 

Nコース  ウエスタンブロッティングの最先端技術

       定員15名  担当:プロテインシンプルジャパン株式会社

【内容】世界標準になりつつある、キャピラリーによるウエスタンシステムの体験を!従来のウエスタンブロットは、蛋白質実験には欠かせない実験手法でありますが、多くの検討項目があり、非常に時間と手間が掛かる実験としても有名です。本コースでは、測定準備約30分、全自動測定 約3時間と言う短時間で高感度測定を可能にしたキャピラリーによるnLレベルでの測定や、転写効率の悪い蛋白でも測定を可能にした新技術を、実際のサンプル抗体を使用して体感して頂きます。また、総蛋白測定を簡便に行い、『タンパク質の標準化“問題”』も解決できるツールとして最近の論文提出事情も含めてご紹介いたします。

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