第42回 前橋市民文化会館/群馬大学昭和キャンパス
主催:日本組織細胞化学会
共催:群馬大学医学部

技術講習会(Wet Lab)

2017年8月4日 金曜日

  • 9:30~16:00(但し、各コースにより終了時刻は異なります)
  • 会場:群馬大学昭和キャンパス
  • 技術講習会(Wet Lab)は、講習会受講者を対象に行います。
  • 技術講習会(Wet Lab)のみの受講はできません。希望コースは先着順で受け付けます。
コース 定員 タイトル/技術指導機関
A 12 実験小動物(マウス)の取り扱い法
B 6 凍結切片作製法の基礎
C 15 免疫組織化学の基礎 (Free floating法を中心に)
D 15 組織切片の蛍光抗体法
E 10 培養細胞の蛍光抗体法
F 16 In situハイブリダイゼーション法 ─実践編─
G 10 生物顕微鏡の基礎知識の習得
H 6 共焦点レーザ顕微鏡の基礎
I 15 レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調製のコツとアプリケーションの紹介
J 12 リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析のポイント
K 15 免疫組織化学の基本と応用(パラフィン切片を用いた染色法)

Aコース <定員12名>

実験小動物(マウス)の取り扱い法

生物実験における動物実験の重要性はますます高まっていますが、実験動物を用いて実際に実験を行うにあたっては、動物福祉に配慮し、人道的に行うことが求められています。本コースでは、はじめてマウスを実験動物として取り扱う方を対象として、動物実験に関する基本的な規制やルールなどを知っていただくとともに、マウスを用いて保定法、個体識別法、投与法(経口投与、皮下投与、腹腔内投与、尾静脈投与)、採血法、麻酔法(吸入麻酔、注射麻酔)、安楽死法、臓器摘出法、灌流固定法などを実習いたします。担当:群馬大学 大学院医学系研究科 附属生物資源センター

Bコース <定員6名>

凍結切片作製法の基礎

凍結切片作製(クリオスタット)法は、組織切片の迅速観察のために古くから用いられてきた技法です。凍結切片は高い抗原保持能力があり、組織の形態保存性についても、凍結法や固定法に多大の工夫が施され、現在ではパラフィン切片に劣らないものが得られるようになっています。 凍結固定は、凍った状態で物質が固定されているので、解凍により元の状態に戻すことができます(可逆固定)。化学固定が不可逆的に蛋白質を変性させるのとは対照的です。またパラフィン浸透や樹脂重合のためには熱を加えますが、凍結固定では熱を回避できます。また、有機溶媒による脱水過程もまぬがれることができます。 ここではより良い組織像を得るための凍結法の工夫の数々を紹介します。これは取りも直さず抗原性の保持と、可溶性物質の移動を防ぐことになります。また、薄い凍結切片を得る条件や回収方法のknow howについても紹介します。担当: ライカマイクロシステムズ株式会社バイオシステムズ事業本部

Cコース <定員15名>

免疫組織化学の基礎 (Free floating法を中心に)

固定した脳から凍結切片を作製し、この切片を用いて、脳の神経細胞の免疫組織化学(ドーパミンニューロンの指標となるtyrosine hydroxidase(TH)) を反応液中で行い、peroxydaseをラベルした二次抗体と反応させ、diaminobenzidine(DAB)反応による酵素抗体法を行い、反応が終わった切片をスライドガラスに回収、貼り付け、顕微鏡観察するまでのステップを丁寧に、実際の実技を通して解説し、自分の研究室に戻ってすぐに実践できる力を身につけるコースを構築します。実技の最中には講習会でも解説する免疫組織化学の理論について、さらに詳細に具体的なポイントも加えて解説します。また、実際に手技を行っている方々の現場における問題点、困っていることなどについてもその解決策について一緒に考えてみたいと思います。担当:日本医科大学 大学院医学研究科 解剖学・神経生物学分野

Dコース <定員15名>

組織切片の蛍光抗体法

おもに初心者を対象として、組織切片を用いた蛍光抗体法の実技をおこないます。あらかじめ用意した動物組織のパラフィン切片と凍結切片を用いて、蛍光抗体間接法をおこないます。パラフィン切片では、加熱による抗原賦活化もおこない、ウサギとモルモットやヤギ由来の一次抗体による多重染色を予定しています。簡単な免疫染色ですので、実際に手を動かしてもらうことは少ないかもしれませんが、受講者の方が普段の実験でうまくいかない点などについて、質疑応答できるような時間を十分にとりながら進めたいと思います。担当: 群馬大学 大学院医学系研究科 生体構造分野群馬県立県民健康科学大学 診療放射線学部

Eコース <定員10名>

培養細胞の蛍光抗体法

培養細胞の蛍光抗体法について実技演習を行います。内容は、技術講習会(Wet Lab)に先だって行われる講習会の「培養細胞の蛍光抗体法」に基づいたものとなり、基本的な手技を扱います。受講者としては、初心者の方を対象とします。演習内容のポイントは3つあります。(1)各種手法に応用できる『基本的』な技術、(2)できるだけ『安価』な方法、(3)より『時短』でできる手法です。また上記3つのポイントを状況に応じて臨機応変に変更することについても説明したいと思います。例えば『安価』を目指すためには、チョットした手間が必要となりますが、お金をかけてもよければこの手間は不要となりますし、スキマ時間で蛍光抗体法を行うためには、『時短』手法の他に一時的に実験を止められる手順も知っておくことが大切です。 以上の点を中心に、実際に受講者の方々に手を動かしてもらい、培養細胞の蛍光抗体法が実際にできるようになってもらうことを目指します。担当:藤田保健衛生大学 医学部 解剖学1 野村隆士

Fコース <定員16名(増員しました)>

In situハイブリダイゼーション法 ─実践編─

In situハイブリダイゼーション(ISH)法は、組織切片上で特定の遺伝子発現状態とその局在について可視化する方法論です。本コースでは、講習会で解説するISH法に基づいて実習を行います。具体的にはマウスのパラフィン包埋切片を用いて、細胞内に豊富に存在する28S rRNAに相補的な合成オリゴDNAプローブを利用してISH法の基本的な技術を習得していただきます。この28S rRNA検出系は、組織切片上での雑種形成(ハイブリダイゼーション)可能なRNA保存度の評価・検討のみならず、ISH法を行う上で必須のタンパク質分解酵素処理等の諸条件の至適化や毎回の実験の陽性対照として、結果の再現性と信頼性を担保できる非常に有用な実験系です。長年にわたる私どもの経験を踏まえ、ISH法の実験の「こつ」や様々な問題点の解決法について具体的に解説し、初めてISH法を試みようとする研究者の皆様のみならず、経験者の方々にも役に立つ技術講習会を実施したいと考えています。担当: 宮崎大学 医学部 解剖学講座 組織細胞化学分野長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 生命医科学講座組織細胞生物学分野

Gコース <定員10名>

生物顕微鏡の基礎知識の習得

この講座では、光学の基礎および生物顕微鏡の基本原理と正しい使い方を中心とし、明視野観察、蛍光観察、位相差観察等について学びます。 これから組織細胞化学を始められる方から先進的な応用・開発を追究される方まで、すぐに役立つような実践的な講習になります。【講義講習】①対物レンズの基礎知識②顕微鏡を使ったアプリケーションについて③位相差、微分干渉、蛍光の各観察法の基礎知識、【実習講習】①顕微鏡の基本調整法、②位相差法、微分干渉法の調整、操作法、③蛍光顕微鏡の調整、操作法、④メンテナンス、等 担当:株式会社ニコンインステック

Hコース <定員6名>

共焦点レーザ顕微鏡の基礎

共焦点レーザ顕微鏡(LSM)は、ライフサイエンスの研究分野において益々必要不可欠なツールとなってきました。LSMによるイメージング技術は、二次元、三次元の局在・構造解析のみにとどまらず、物質間の相互作用の解析や、物質の移動・動態変化の解析などにも応用されています。 本コースでは、これからLSMイメージングを始める方向けに、基本機能から実際の画像取得手順、応用例の紹介まで講義・実習を行います。 はじめに共焦点の原理や特徴、蛍光顕微鏡との違い、データ取得をする上でポイントとなる基本設定パラメータについて講義を行います。その後、実機を用いて画像取得の手順や注意すべきポイントなどを中心に実習を行い、設定パラメータがどのようにデータに影響を与えるかを体感していただきます。実習を通じて理解を深めていただき、最終的に受講者がそれぞれの研究目的に応じたパラメータ設定ができるようになることを目標としています。担当:カールツァイスマイクロスコピー株式会社

Iコース <定員15名>

レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調製のコツとアプリケーションの紹介

飛躍的な進歩を遂げる分析技術により、遺伝子発現プロファイリング、メタボローム解析などの大量分析が迅速に可能となった現在、その対象となる生体組織からのサンプリングにも、質、量、速度が求められています。一方、近年のレーザーマイクロダイセクションでは、組織切片から細胞群の高速回収はもちろん、硬組織や植物を含む様々な組織の回収が可能となり、多量のサンプリングを必要とするアプリケーションにも最大限に性能を発揮します。目的に応じた組織切片作成方法と、そこからの核酸、タンパク質をはじめとする対象物抽出には、組織の種類や目的ごとに異なったコツが必要になり、現在もなお簡単な手技とはいえません。今回の講習では、回収後の実験系を視野に入れてレーザーマイクロダイセクションに適した凍結切片作成、固定、染色方法におけるコツを紹介し、レーザーマイクロダイセクション装置によるサンプル回収まで一連の流れをご覧いただけます。担当: ライカマイクロシステムズ株式会社ライフサイエンス事業本部

Jコース <定員12名>

リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析のポイント

リアルタイムPCRによる遺伝子発現解析は多くの分野で活用されています。しかしながら、サンプル調製や核酸抽出、cDNA合成逆転写反応、内在性コントロール選択を含めた様々なステップにおいて多くの注意点があり、これらのポイントにおいて適切に対処しないと有効な結果が得られないのみならず、間違った解釈となるリスクがあります。今回はリアルタイムPCRを用いた実習を通して、これらのコツを学ぶとともに、FFPEサンプルや凍結切片等の取扱いに注意が必要なサンプル解析、最新の話題として血液中からの循環がん細胞や遊離DNAを回収するLiquidBiopsy等を講義の中に組み込むことで、幅広い遺伝子発現解析の流れを理解することができます。これからリアルタイムPCRを始める方のみならず、現在利用中で良好なデータを安定して得る方法に興味のある方にも最適なコースとなっております。担当: サーモフィッシャーサイエンティフィックライフテクノロジーズジャパン株式会社

Kコース <定員15名>

免疫組織化学の基本と応用 (パラフィン切片を用いた染色法)

パラフィン包埋した試料を薄切し、スライドガラスに貼付した状態での免疫組織化学染色は最もよく行われる免疫組織化学法の一つです。この方法では、二重染色や三重染色といった多重染色法を行う場合も便利な試料となります。本コースではパラフィン切片を用いた染色法について基本的な操作を実際に行います。さらに脱パラ、内因性peroxidase反応の抑制、二次抗体反応、SAB法によるDAB反応、封入、観察といった一連のステップと文字には出来にくいノウハウについてを詳細に解説します。また、二重免疫組織化学法についての詳細についても解説します。担当: 日本医科大学 大学院医学研究科解剖学・神経生物学分野

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